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岡山県の舞台公演で300人を動員し映画版を鋭意製作中の『ミネルヴァの梟』、こちらはその公式ストアです。 【特報】https://youtu.be/PQiZo8aEPmI ーーーーー どんな状況でも「今、自分は何をなすべきか」を考える ーーーーー 正直申し上げると、撮影中断を余儀なくされてから、作品のテーマは微妙に変化していきました。 主人公・桐生克彦は、様々な岐路に立たされ続けることになります。人類が大きな脅威に晒されていると感じたとき、大切な人が病に侵されていると知ったとき、尊敬する人が遺したものを受け取ったとき、そして自分が最期を迎えるとき…。 そのたびに彼は考えます。 「今、自分は何をなすべきか」 いま、私たちに必要なものも、また、溢れる情報に惑わされず、「自ら考え」、「自ら生きる」力だと思われます。 年代問わず、多すぎる選択肢に飲み込まれそうになっている人、選択自体が面倒だと感じている人、自ら考えることを諦め漠然とした不安を抱えている人々にごらんいただき、「それでも」と立ち上がる力にしていただけたら、これ以上嬉しいことはありません。 たとえ「すべてが終わった後でなければ梟は飛び立たない」としても。(製作総指揮/総監督 京兼 顕) ーーーーー カンヌで上映されることを夢見て ーーーーー 私は32歳ですが、最近、「なんとなく」生きている同世代を多く目にします。いつしか夢を持つことはダサいことになり、夢を語る者は冷ややかな目で見られることが多くなってきました。夢は自分のライフスタイルを決定づけてしまい、そこから逃げられないという怖さがあるかもしれません。夢は生きていく上では不必要で、無駄なことと感じるかもしれません。 しかし、それでも私は夢を持つべきだと思います。大学を卒業後、就職活動もせずお笑い芸人になり、そして挫折、それでも「人を楽しませたい」という想いを持ち続けているような、世間からみれば「アホな生き方」を選んだ私の持論です。 自分の生き方を決められないから「なんとなく」で人生が流れてしまう。それは感情の無いロボットと同じではないでしょうか?人間には夢が必要です。「夢を持つ」ということの素晴らしさを少しでも感じていただきたいと考え、この物語を書き上げました。どんな作品になるか楽しみです。(監督 大西貴也) ーーーーー 監督 大西貴也について ーーーーー 1987年4月27日生まれ。 2008年~2015年、岡山で芸人として活動する。コンビを解散した後も表現活動をしたいと思い、自主制作で短編映画を3本制作。2017年に公開した映画『キグルミマスター』は全国5箇所で上映し、約400人を動員した。現在は映画プロジェクトを進める傍ら「映画は1人では作れないもの。自分のように映像制作を志す人の応援をしたい」とコミュニティづくりもはじめている ーーーーー 映画『ミネルヴァの梟』について ーーーーー 【Episode5】「鎮魂」 21世紀最後の年。桐生克彦は、自ら設計した「赫奕たる街」の片隅で、娘のサクラや孫娘らに囲まれて平穏な日々を送っていた。ある日、孫娘のカンが家の地下に閉ざされた部屋があることに気づいたことから、かつて克彦が封印した家族の秘密が明らかになっていく…。AI技術への関心が高まる今、「にんげんらしさとは何か?」を問うSF(すこしふしぎ/c藤子・F・不二雄)でちょっと切ない物語。 【Episode1】「赫奕」 青雲の志を抱いて人類の生活を豊かにするための研究に打ち込んでいた若者、桐生克彦は、「アンドロイドに心を持たせたい」と語る少女、雪村幸に出逢う。どんなに努力しても勝てない彼女に嫉妬するが、やがてそれは淡い恋心へと変わり…。 【Episode2】「心月」 小田修一教授の研究に加わった克彦と幸は、日々、心を持つアンドロイドの開発に没頭していた。一方、病に蝕まれていく幸を心配した克彦は、遺伝子の書き換えという禁断の研究を進める土屋豪の誘惑に次第に飲まれていく。 【Episode3】「煽惑」 心の支えを失った克彦は、なかなか立ち直れずにいた。そんな彼に土屋は「このまま遺伝子研究を進めることが彼女を救うことにつながる」と囁く。克彦自身もそれが前を向くことだと考えはじめたある日、幸が記録した撮影データをみつけ…。 【Episode4】「彷徨」 人類は終焉のときを迎えつつあった。子孫を残せなくなった社会は荒廃し、また、色々な要因が重なって環境も汚染されていった。それでも「今、自分がやるべきこと」をやると誓い合った克彦と小田は、一方は人工授精を、一方は自らの命を顧みず共に設計した安全な街の建設を進めていく。